focuslightsの満たされない日々

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マギーズ東京というがん患者団体(maggy's center)

先日「がん経験者の講演」というものを聴講してきました。
がん治療を乗り越えて、社会復帰した人の経験談という名の自慢話。

この手の講演会は初めてではなく、パスしたかったのですが、強制参加とのこと。
しかたがなく、暇つぶし用の読み物片手に参加したのですが・・・
不覚にも感動してしまいました。



演者は、日テレ記者の鈴木美穂さんという方。

logmi.jp

がんになっちゃった……」。2006年に日本テレビに入社した鈴木美穂さんは、入社3年目の24歳の時に突然の乳がんの宣告を受けます。右胸全摘手術・抗がん剤による副作用など、言葉では語り尽くせない辛い体験を乗り換えた彼女の支えは自身の「報道記者」としての使命でした。「がんになったからこそ伝えられることが、きっとある」気丈に語った鈴木さんが振り返った7年間の闘病記録と「がん」の持つ意味とは? 

アナウンサーという職業がら、人前で話すことに慣れていらっしゃるのと、
「テレビ局勤務」ということで、友人が闘病時の映像を残されていて、生々しさが半端ない(日テレとは無関係で撮影していたとのこと)。

乳がんX線写真(マンモ)を映しつつ、「診断されたときはStage3で」とお話されると、聴衆の一部は身を乗り出して、「うんうん」と頷いていてました。
(抗がん剤関係者なので)

よくある、小太りのオジサンがスライドもなしで「抗がん剤の副作用で30kgも痩せちゃってー」などと「苦労自慢」をする講演会とはワケが違いました。



が、話は闘病記では終わらず、その後の不安と、それを共有するためのコミュニティ構築の話に発展します。
ガン経験者の国際会議参加から、がん経験者をサポートするMaggy's centerの話になり、最終的に江東区に「マギーズ東京」を建築するところまで話が進みます。

やっぱり、報道の道を選ぶような人は行動力が違うなぁと感動した次第。

「日テレ記者の鈴木美穂」さんの講演会。
チャンスがあれば、お聞きに行かれることを強くおすすめします。


ところで、講演会を聞いていて思ったことが一つ。

2016年10月10日にマギーズ東京がオープンしたそうですが・・・鈴木さんが乳がんの診断を診断されからほぼ10年かかっています。

お話の端々に、会社(日テレ)に迷惑をかけず、自分のちからでなんとかしようという心意気が伝わってきました。

  • 日テレの有給休暇を利用したので、すぐには訪問できなかった
  • 自分でローンを組もうと思った
  • 最終的にクラウドファンディングで500万円を目指した。

などなど。
ご本人はそれだけの力と意思があるから、「マギーズ東京」の設立まで漕ぎ着けられたのだと思います。

でも、もっと上手く、ちょっとずる賢いやりかたをすれば、もっと大きなことができるんじゃないかと思いました。

私が参謀として、設立支援に回るとしたら、

  • 資産家から数億円くらい引っ張ってきたり
  • 他のがん患者会を傘下に吸収して、発言力をましたり
  • 都/国政の議員に立候補して、行政を動かしたり

といった手管を利用したと思います。



というか、鈴木さんの講演はそれを可能にするだけの魅力があったと思いました。

そして、この人のためなら、汚れ役としてサポートに回ってもいいかな。と思えたfocuslightsでした。