梅毒のワクチンって無いんだ
ちょっと前のはなしですが、’ME検定’(Medical Engineering)検定というものを受けてきました。
基本、臨床技師なんかを目指す人の予備的な資格で、今の自分にとって何のメリットもないのですが、まぁ、趣味みたいな感じです。
その試験問題で、「予防接種が無い病気はどれか」という問題がありました。
肝炎など、他の選択肢はあるのを知っていたので、消去法で「梅毒」とわかりましたが・・・
帰宅して調べたところ、本当に梅毒ってワクチンが無いんですね。
正直、こういう性感染症のことを考えると、気軽に女性とお付き合いするのををためらってしまいます。
日本の人口が減っているのも、草食系男子が増えているのも、性病(含むエイズ)が一因じゃないでしょうか。
日本では、あまりニュースになっていませんが、先日アメリカのニュースを見ていたところ、アメリカ西海岸(特にサンディエゴ)ではA型肝炎の大流行が起こっていて、結構死者も出ているそうです。
>SOFUN新聞 (中国語のニュースしか見つけられませんでした)
製薬業界で働いていると思うのですが・・・
一昔前の医薬品開発の流行って、成人病(高血圧・糖尿病)などの患者数が多い疾患でした。
が、成人病薬開発がひと段落した現在では、「抗がん剤」(=薬価が高くてめちゃくちゃ儲かる)か、「再生医療」(=iPSブームに乗って、論文を書く)の2つがメイン。
でも、本当に必要とされているのって、ウイルスや細菌、寄生虫などの感染症対策じゃないでしょうか。
いまの薬価制度だと、新規の抗生物質を開発しても、超安価に設定されて開発費が回収できません。
なので、ほとんどの製薬会社は感染症から撤退してしまいました。
でも、現代でもワクチンが存在しない感染症があるのも事実。
いずれ、どんな薬も全く効果の無い、強力な感染力の病気が現れて、人類の半数は死亡してしまうと予想しています。
厚労省も目先のことばかりでなく、将来のリスクをちゃんと考えればいいのに。といつも思っているfocuslightsでした。