focuslightsの満たされない日々

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インボイス制度とサラリーマン

先日業務スーパーで買い物をしていた時のことです。

自動精算機の脇に、不要なレシートを捨てる小箱があるのですが、隣の精算機で支払いをしたおじさんが、こちらの精算機のゴミ箱に手を突っ込んでゴソゴソ。

何をしているんだろう?と思って見ていたところ、おじさんは自分のレシートと拾ったレシートを持ってレジに向かい・・・
「レシートを合算して、領収書を発行してください。」

おそらく、飲食店などの個人事業主のひとが、経費の水増しに利用しているのでしょうね。
正規の領収書なら、税務署もそれ以上調査のしようもありませんし。

経費の水増し以外にも、個人客の売り上げを計上しないなど、個人事業主は、あの手この手で節税(脱税)が可能ですよね。
収入がすべて国税庁に把握されていて、経費(給与所得控除)もたかが知れているサラリーマンからすると、うらやましい限りです。



最近になり、インボイス制度の反対・延期をうったえる記事を見かけるようになりました。
このまま導入されると、多くのフリーランスが廃業せざるをえない。という論調です。
president.jp

確かに、領収書ごとに消費税の計算をしなければならなくなるのは、個人事業主には負担が大きいかもしれません。
でもそれは、これまで受け取った消費税をなんの計算もせず、自分の収入としていたからにすぎません。
客から預かった消費税を、自分の財布に入れてしまう盗税を防ぐために、インボイスは必要。という正論には反論しづらいですよね。

そもそも、普段使いのPCから、レストランの食事までを経費にできる個人事業主の話。
労働者の90%を占める「給与所得者」にしてみれば「恵まれた人々のわがまま」にしか見えません。

別に個人事業主が節税しようがしなかろうが、給与所得者には関係ないのですが、こういった不公平感に対応できないと、インボイス制度反対運動は、なかなか盛り上がらなさそうだなぁと思います。

うちは免税事業者だから、これから消費税を請求するのはやめます。というのであれば、状況はかわるのではないでしょうか。



結局のところ、個人事業主が優遇されているのがうらやましいんだけですけどね。
独立しようかなぁと準備を始めたfocuslightsでした。

インボイス制度に反対でも、自分が乗ったタクシーの運転手さんには、適格請求書を要求するんでしょうか(笑