focuslightsの満たされない日々

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インボイス制度の影響

先日、知り合いの農家さんのおうちに行った時のこと。
テーブルの上に、インボイス関係の資料が積まれていました。

「農家って、インボイス制度が関係するんですねぇ」と話を振ったところ・・・
農協に卸している分には、インボイスは関係ないとの話。
後から調べたところ、「農協特例」というのがあって、農協に卸すぶんには、適格請求書の発行に特例があるそうです。

では、なぜインボイスの準備をしているのかというと、ショッピングセンターに出品している「産直市場」のため。
それも、一般の人が買ってくれる分にはインボイス制度は関係ない。
でも、ショッピングセンター内の料理屋さんが産直市場を通じて野菜を買ってくれるとのことで、それに対し適格請求書が必要なんだとか。
(農家もインボイスも詳しくないので、間違っていたらごめんなさい)



料理屋にしてみれば、仕入れにかかった消費税の控除を受けるため、適格請求書が欲しい。

一方、農家にしてみれば・・・
もともと、それほど大きな規模で農業をやっているわけでもなく、ショッピングセンターに、自分の作った野菜置くスペースを借りているといった産直市場。
で、料理屋が季節の野菜をちょっと買ってくれるというもので、金額はごくごくわずか。

正直、インボイス対応の手間に全く見合わない。

でも、お店との長年の付き合いがあり、インボイス制度に参加しないので料理屋には野菜を売れません。とは言えないとのこと。


国税庁は、インボイス制度への参加・不参加は自由だといいますが、事業者同士の付き合いから、すべての人に参加を強制させているのも同然。

表向き、強制はしないけど、人間関係を利用して制度を普及させるって、役人は頭がいいなぁ。と思ったfocuslightsでした。


一般客には不要だけど、ビジネス客に適格請求書を要求された時のために、インボイス制度の参加が強制される、個人タクシーみたいですね。