コロナ患者が増加しているのに、首都圏の知事は何を言っているんだろう。
とうとう、東京の新規感染者が3000人を突破しましましたね(2021/7/28、3177人)
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感染者増加に対する首都圏の知事の会見などを見ていると、この人たちはいったい今さら何を言っているんだろう?と疑問に思うことがしばしば。
例えば都知事。
www.nikkei.com
東京都の小池百合子知事は28日、新型コロナウイルスの都内の新規感染者が27日に過去最多を更新したことを巡り「若い方もワクチンを打ってほしい。中等症、重症になる若い方が増えている」と述べた。都庁で記者団の取材に答えた。
若い方もワクチンを打ってほしい?
ワクチンを打ちたいと思っている人にワクチンを提供できていないという状況が理解できていないのでしょうか?
2021年07月27日時点で東京のワクチン接種率(全年代)は
1回目:30.83%、2回目18.61% (全国平均は 1回目32.32%、2回目21.82%)
東京都の高齢化率(65歳以上の割合)は22.67%
ということは、1回目を接種した30.83%の大多数は65歳以上の高齢者と医療関係者。
通常のサラリーマンでワクチンを接種している人はまれ。
自分の周りで接種している人はほとんどいません。
自分が住んでいる区では、6月末から区のワクチン接種(<65歳)が開始され予約は取り放題。
今日予約して、明日接種することも可能です。
が、例えば江戸川区では7/29時点で・・・
50歳以上の区民の予約が7/28にようやく開始され、1時間半で予約枠は満員。
それ以下の世代は予約すら始まっていません。
自衛隊の接種会場が予約開始35分で満員になった記憶も新しいです。
news.goo.ne.jp
防衛省は26日、自衛隊運営の大規模ワクチン接種センターの29日〜8月1日接種分の予約が、受け付け開始から約35分間で東京、大阪会場ともに埋まったと発表した。
自分の職場での職域接種も8月頭から接種の予定だったのが、9月頭~9月末に後ろ倒し。
2回目の接種なんて、10月末ですよ。
都の職員やその他の公務員などの上~中級都民の方は恵まれているのでしょうが、ほとんどの平民都民は「ワクチンをうちたいけど、接種してもらえない」状態。
なのに、都知事は「若い方もワクチンを打ってほしい。」って、状況が分かっているのでしょうか。
こういうのを、裸の(女)王様。っていうんですよね。
もっとも東京都は
都福祉保健局の吉村憲彦局長からして「いたずらに不安をあおることはしていただきたくない」と発言するくらいですから、知事だけでなく、上層部は全部腐っているようですが。
東京だけでなく、神奈川、千葉、埼玉も過去最高を記録して、知事が緊急事態を要請しています。
www.yomiuri.co.jp
1日当たりの感染者が初めて1000人を超えた神奈川県の黒岩祐治知事は「大きな衝撃を受けている。どこまで増えるのか先が見えない」とし、「お盆に向かう中で人の流れをどう抑えるか、非常に大きな課題だ」と語った。
大きな衝撃って・・・
1都3県はオリンピックを開催しておいて、何を言っている?
オリンピックに人を集めるため、休日を移動させて7月に4連休をつくったんじゃなかったでしたっけ?
逗子、辻堂、片瀬西浜・鵠沼、片瀬東浜、江の島、九十九里では、海開きをして、県内外から人を集めておいて何を言っている?
2メートルおきに旗を立てれば、密が回避できて、感染は起きないとでも思っているのでしょうか。
(鎌倉、横浜や千葉の白里では、海開きを断念しているそうですが)
人の動きを抑制したいのか、お祭りムードを演出したいのか、1都3県の知事は明確にすべきだとfocuslightsは思います。