私には、常に疑いつつ使用しているPCパーツが2つあります。それは、HDDとメモリーです。
HDDは別の機会で書くとして、今回はメモリー(DRAM)の話。10年ほど前に使用していたPCで、2G Byte 付近にメモリーのエラーがあり、大変な思いをしたことがあります。
当時のPCには、起動時にメモリーを初期化・チェックする機能がついていたのですが、どうやらそのメモリー欠陥は、常時「0」を記録するエラーのようで、起動時チェックでは検出できませんでした。
そのころは一般的なPCは512MBだった時代(WinXP 初期)。2GB 付近が利用されることはあまりなかったのですが、長時間使用していると、突然フリーズしたりして、苦労しました。なにより困ったのが、大量にファイルをコピーすると、そのメモリーをバッファーに使ったファイルが必ず破損すること。CRCエラーが発生したzip ファイルを何十と経験してきました。
なので、新しいPCを利用し始めたり、メモリを増設したりするときは、必ずメモリーチェックすることにしています。
使用ソフトは、memtest86。こちらのUSBブート版を常時用意していて、定期的にチェックするようにしています。
問題なのは・・・最近のPCはBIOSではなく、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)が搭載されていて、簡単にはUSBメモリーから起動できなくなっていること。セキュリティ強化だかなんだか知りませんが、手順が面倒で良く忘れてしまいます。
- 電源ONと同時にF1キーを連打し、UEFI設定
- 「Security」タブの「Secure Boot」を「Enabled」から「Disabled」に変更
- 「Startup」タブの「UEFI/Legacy Boot」を「UEFI Only」から「Legacy Only」に変更
- 起動ドライブの優先順位を変更
- F10で保存して再起動
memtestが終了したら、逆手順で、「Secure Boot」を有効にしないとWindowsが起動しないので、注意です。
メモリ(DRAM)の欠陥の中には、単なる欠損だけではなく、
- 常時一定の値を保持する欠陥
- 特定の値だけ不良になる欠陥
- 書き込んだアドレス以外のメモリーを変更してしまう欠陥
などさまざまなエラーがあります。品質の確かなブランド品を購入するのはもちろんですが、経年劣化を考えると定期的なチェックをおすすめします。
Windows10のブルースクリーンに出会って、メモリーチェックをしたfocuslightsでした。