製薬企業に忖度するCNN
CNN.co.jpに薬のリコール記事が掲載されていました。
中国製薬会社、心臓病の薬を全世界でリコール 原料に発がん物質
(CNN) 中国の製薬会社が、自社の手掛けた原材料を含む心臓病の薬を欧州や北米の薬局から自主回収していたことが31日までに分かった。材料となる「原薬」に微量の発がん物質が含まれていることが確認されたためだという。
これ、薬剤名はバルサルタン。
ノバルティス社の社員が研究不正に関わっていたと起訴された「ディオバン®」のジェネリックです(ディオバンにはは発がん性物質は含まれていません)。
バルサルタンは、血圧の薬。
でも、そんなことを正直に書いたら、CNNは広告を引き上げられてしまうから「心臓の薬」などと、ごまかした記事を書いたのでしょうか。
ちなみに、日本では、「自主回収クラスⅠ」(めったにない)になっています。
医薬品等の回収に関する情報 2018年度クラスI(医薬品)
(1)バルサルタン錠20mg「AA」
所詮、ジェネリック。価格が最優先で、品質や安全など二の次。
今回は、あすか製薬の2014年からのロットで、NDMA(N-ニトロソジメチルアミン)が含まれていたとのこと。
NDMAは発がん性物質ですが、薬を飲んだ人がガンになっても、証明するのは不可能なので、製薬会社は安泰ですね。
日米欧で問題になっても、こんな忖度記事を書いているCNNを心底軽蔑するfocuslightsでした。