うつ病になって休暇を取った社員の約半数が、病気休暇を再取得していたとする調査結果を、厚生労働省がまとめたそうです。
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うつ病になって病気休暇を取った大企業の社員の約半数が、復帰後に再発し、病気休暇を再取得していたとする調査結果を、厚生労働省の研究班(代表者、横山和仁・順天堂大教授)がまとめた。特に復帰後2年間は、再取得する人が多かった。仕事の負担が大きな職場ほど再取得のリスクが高いことも裏付けられた。専門家は社員の職場復帰について、企業が慎重に取り組むよう訴えている。
結論が秀逸。
調査した東京女子医大の遠藤源樹助教(公衆衛生学)は「うつ病は元々再発しやすい。企業は、病気休暇の再取得が多い復帰後2年間は、特に注意を払い、時短勤務などを取り入れながら、再発防止に努めてほしい」と指摘している。
って、この人って、うつ病の実態がわかっているのでしょうか?
社員がうつ病になるのって、本人のうつ病耐性が低いのと同時に、うつ病を誘発させる原因となる人「ストレッサー」(モンスター上司など)が重なったときです。
で、うつ病になって、1年の休暇を取得した後、以前と同じ上司の元に戻したら、いくら時短勤務でも再発するのは当たり前じゃないでしょうか?
私の同僚で、偏ったスキルを持っていて、特定の分野の仕事ではバリバリ成果を出す人がいました。
が、上司が最悪で、部下を使い捨てにするタイプ。
何度か上司と言い合いをしているのを見ましたが、その後うつ病で長期休暇。
1年後に復職したのですが、「復職配慮」という名のもとで、別室で一人で単純作業をさせられ、すぐに鬱が再発して休暇。
で、再度復帰してすぐに、子会社出向になって、その後退職していった人がいます。
一見優しそうに見えて、裏では最低の管理職。
部長や人事部にも、都合の良い説明しかしていないようでした。
私は、自力でその上司の下から脱出しましたが、状況を知らない人にすれば「彼はメンタルが弱かったからねぇ」のひとことで終わり。
「元の部署に復職する」というのがうちの会社のルールですが、状況が変わっていなければ再発するのは目に見えています。
大会社の人事制度なんてこんなものです。
むしろ、本人の希望する部署・職種でバリバリ残業したほうが、よっぽどリハビリになっただろうに。と思います。
医学部の教授なんかが、統計データだけを見て対策を考えた報告書なんて、現実離れしているなぁ。と思った次第。
まぁ、教授にしてみれば多額の研究費をもらって箔が付けばそれで良いのかもしれませんが。
それにしても、「人間のクズ」がサラリーマンとして出世するのはどうしてなんだろうと思うfocuslightsでした。