focuslightsの満たされない日々

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無償の開発環境ってどうしてこんなに面倒なの?

C++Builder」が無償版として公開された。との記事がありました。
forest.watch.impress.co.jp

エンバカデロ・テクノロジーズ社は27日、入門者向けに提供している統合開発環境Delphi 10.1 Berlin Starter Edition」および「C++Builder 10.1 Berlin Starter Edition」の有償販売を終了し、無期限の無償版として公開したことを明らかにした。従来はそれぞれ38,000円(税別)で販売されていた

最近はC++を利用することはなくなりましたが、私のプログラム人生のスタートはTurbo C++、そしてBoland C++
C++Builderはその流れを組む最新版ということで、久しぶりにC++に手を出すのも面白そう。
なにか便利ツールでも作って、会社で使おうかなという気になりました。

早速ダウンロードをば。と思い、エンバカデロ社のホームページを確認したところ、確かに無償なのですが、様々な制限があることが分かりました。

C++Builder Starterは、個人または5人以下の企業/組織のユーザーが利用できるエディションです。
趣味や学習を目的とした利用のほか、C++Builderによって開発したアプリケーションに関連する収益が、1,000 USドルを越えないというライセンス規定にてご利用いただけます

5人以下の企業って・・・
これでは、自宅でソフト開発するのはOKでも、作ったソフトを会社に持っていくのは不可能。
それに、ソフト自身は収益につながらなくても、関与するプロジェクトは数千万~数億の規模。

これじゃ、意味ないなぁ。とあきらめました。


そんなとき、Microsoftも開発統合環境を無償公開していることを思い出しました。

Visual Studio Community

個人開発者は、個人開発者自身の無償または有償アプリを Visual Studio Community を使って開発できます。
Visual Studio Community を使える企業や団体は以下の規定に従います。

  • 研修環境、学術的研究、OSI が認定するオープン ソース ソフトウェア ライセンスに準拠したオープン ソースの開発者プロジェクトに利用する場合、企業体は何人でも Visual Studio Community を利用可能
  • PC 台数 250 台未満かつ年商 1 億円未満の企業や団体は、これに当該する組織のアプリケーション開発においては Visual Studio Community を 5 名まで利用可能

こっちも5名までだ。だめだ。



ソフトウエアが無料じゃないということは理解しています。
エンバカデロ社もMicrosoftも、無償の開発環境でライバルのシステムインテグレータが大儲けをすることを快く思わないのもわかります。

が、IT企業ではない会社員が、週末に自宅でちょっと便利ツールを開発して、会社でみんなに配布したいと思うことは、そんなに許されないことなのでしょうか。



結局、便利ツールはRubyでかいてしまうfocuslightsでした。