20世紀最大の発明はアンモニア合成法だよね
「コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった」という本があり、20世紀最大の発明は、海上輸送用コンテナだと評されています。
これまでの海上輸送では、布袋などで運搬することにより、荷卸しの途中で人夫による紛失(盗難)が絶えなかったのが、コンテナ輸送にすることによりセキュアになり、大型クレーンにより効率化がなされたとのこと。
20世紀最大の発明はどう考えても「コンテナ」だったという話 | 超音速備忘録
人生で読んだ本トップ10というのがあるなら、そのひとつが書き換わってしまった。>コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった
かのビルゲイツが「よかった本」に選んだという話があります。
- 作者: マルク・レビンソン,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/01/18
- メディア: 単行本
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が、科学(化学)にかかわるものとして、箱が最大の発明なんて決めつけは見逃せません。
科学者が思う、20世紀の最大の発明は、「ハーバー・ボッシュ法」(アンモニア合成法)でしょう
空気中の窒素からアンモニアを合成するこの発明(1906年)。
この発明により、農業に必要な肥料である窒素をほぼ無尽蔵に合成することができ、実際に現在でも利用されています。
みなさんの体の中の窒素も、かなり高い割合でハーバーボッシュ法を経由しているといわれています。
世界人口70億人を支えているのは、フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュだと、再認識すべきでしょう。
ちなみに、20世紀という制限をなくして、人類最大の発明は「多数決」だと言われています。
多数決
間違ったことでも真実にしてしまえる唯一の方法
幸せではなく、示し合わせを追求する、積み木細工の方式
僕達の不等式、僕達の不等式
人類が本当の意味で発明したと言えるのは、これくらいのものだろう
そしてこれは、人類史上最も醜い式である
終物語 第一話
物語シリーズってつまらないアニメですが、たまに示唆に富んだ発言があるよね。と思うfocuslightsでした。