メンデルのデータねつ造についてシミュレーションしてみた
メンデルといえば、遺伝の法則を発見した人として有名です。
そして、それを証明するために実験データを捏造した人としても有名。と、思っていました。
形質 | 優性 | 劣性 |
---|---|---|
黄 × 緑 | 6022 | 2001 |
丸 × しわ | 5474 | 1850 |
有色 × 白色 | 705 | 224 |
実験結果はこちらのサイトから
6022対2001。
仮説である3:1を説明するためのデータですが、あまりにもきれいすぎます
メンデルがねつ造したなんて、周知のコトじゃん。と思っていたら、論争をまとめたサイトを見かけました。
そちらによると、捏造は否定されているとのこと。
まとめサイトには、これほどきれいなデータが得られる確率は14000分の1とありましたが、実際どんなものかと思い、乱数で計算してみました(by ruby)。
green=Array.new;yellow=Array.new;プログラムが間違っていたらご指摘ください。
random = Random.new;
0.upto(999) do |i|
0.upto(8022) do |n|
if n==0 then green[i]=0;yellow[i]=0;end;
col=random.rand(1..4)
if col==1 then green[i]=green[i]+1;
else yellow[i]=yellow[i]+1;
end
end
puts green[i].to_s + ',' + yellow[i].to_s + ',' + (yellow[i].to_f/green[i]).to_s + ',' + (yellow[i].to_f/green[i]-3).abs.to_s
end
メンデルの結果は、6022/2001=3.009495252373813
rubyで1:3の割合で8023個の乱数(メルセンヌツイスター)を発生させて、1000回ループを回しました。
結果、 3±0.009495252373813 (メンデルの実験結果)以内に収まった回数は、1000回中90-100回前後でした。
まったく不可能というわけではありませんが、やはりデータとしてきれいすぎます。
それに、色だけでなく、丸×しわや有色×白色なども考慮するとさらに確率は低くなります(多重性ってやつですね)
どんなに丁寧に実験をしたとしても、分散を減らすことはできてもゼロにすることは不可能です。
ましてや、生物学の実験は外的なノイズの多いもの。
やっぱりメンデルは捏造していたんだろうなぁーと思います。
捏造までとはいかなくとも、不都合なデータの消去とか、最も都合のよいデータ(チャンピオンデータ)の採用くらいは容易に想像できます。
目的のためには手段を選ばない人っているよね。と思うfocuslightsでした。