focuslightsの満たされない日々

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病院のリフト(シューター)

マンガタイムの4コマ誌でひらのあゆ先生の「ラディカルホスピタル」という漫画が連載されています。
医療現場を扱った漫画で、2017年1月時点で、30巻という人気作品。

ちゃんとした医療監修がついているのか、しっかり取材されているのかわかりませんが、
「んなことねーよ」みたいなファンタジー要素がなくて、読んでいて勉強になります。

で、22巻(2012年発売)に病院用リフト(シューター)の話が出てきます。
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ラディカルホスピタル22巻 ひらのあゆ / 芳文社

大病院なんか行くと、天井にレールが敷設されていて、色んな物品、特に患者カルテを各病棟に届けるシステムがありました。
が、そういうシステムを導入しているのって、儲かっている大病院。
現在はカルテも検査結果も検査画像もすべて電子で送るので、シューターなど稼働していないと思っていました。
(この漫画は、5年前の話で中規模市中病院の話なので、「シューター欲しい」というのもあながち間違いじゃありません)

と思っていたら・・
先日仕事で訪れた病院で、天井のリフト(シューター)システムがフル稼働しているのをみてびっくり。
頭の上をひっきりなしにリフトが行き来していました。
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当然電子カルテ導入済みで、画像もDICOM伝送。オーダーも投薬もオンライン。

たまたま見かけたリフトは空っぽなのが多かったので、いったい何を運んでいるんだろう?
と思って、仕事終わりの雑談タイムに医師に尋ねてみたところ・・・
あのシューターって、今は「お薬運んでるだけだね」

とのこと。
薬剤から、各階の診察室にシューターでお薬と医療器具を搬送しているとのこと。
(外来診察室が、各階に分散しているってのも、非効率的なデザインの病院ですが)

病院のほとんどすべてが電子化されても、お薬と器具だけは伝送できませんね。

バルーンカテーテルとか、データ伝送して、診察室で3Dプリンタで作ればいいのに。と思ったfocuslightsでした。