奈良県生駒市で、職員は喫煙したあと45分間はエレベーター使用禁止というルールができたそうです。
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「たばこを吸った職員は45分間、エレベーターの利用を禁止」などの新たな受動喫煙対策を奈良県生駒市が来月から始めることになりました。
新たな対策は、市の全職員が対象で、喫煙後も45分間は体内から有害物質が出続けるという産業医科大学の大和浩教授の研究結果に基づき、この間のエレベーターの利用が禁止となります。また、勤務中は昼休みを除いて禁煙とするなどの内容です。罰則はなく、職員一人ひとりの良識に委ねるということです。
>罰則はなく、職員一人ひとりの良識に委ねる
これが公務員の忖度ってやつですね。
ところで、45分の根拠ですが、「産業医科大学の大和浩教授の研究結果」とのことですが、この先生、アンチ喫煙者のトンデモ科学で有名なかただったような。
以前調べた時も
>喫煙後も45分間は体内から有害物質が出続けるという
のも、根拠論文を見つけることができなかったのですが、厚労省のページで発表資料を見かけました。
喫煙後の呼気はタバコ臭い、戻るまでに45分必要。
実験:喫煙する前の呼気、および、屋外で喫煙して室内に戻った時の呼気に含まれるTVOCの濃度のリアルタイムモニタリングを行った。
TVOC(Total Volatile Organic Compounds)とは有機揮発物の総量指標。
ガスクロマトグラフィーで、n-ヘキサンからヘキサデカン(炭素数6-16)の総量を示す値ですが、内容物は様々。
なかには毒性の高いものも含まれているかもしれませんが、そうでないものも様々。
簡便な「管理目標」ではありますが、毒性学的な議論に用いるべきではないって、厚労省も言っていると思いますが?
(毒性的には13種のVOCという別基準を厚労省が定めています)
>喫煙後も45分間は体内から有害物質が出続ける
って、生駒市の喫煙者かたもレッテルを張られて、大変ですね。
本当に毒性物質をまき散らすのであれば、エレベーターだけでなく、屋内/執務室室立ち入り禁止にすべきでしょう。
(おことわり)今回調べた時もTVOCの記載しか見つけられなかったのですが、VOCの詳細な論文が出されているようでしたら、お詫びします。
昔、タバコを吸っていたころは、ひと箱200円くらいだった気がするんですが、今はセブンスター1箱が440円(内税金280円)するんですってね。
こんな時代にタバコを吸うのもいかがかと思いますが。
個人的には飲酒のほうが害が大きいと思っています。
喫煙者が撲滅されたら、飲酒者が攻撃されるんだろうなぁ。と思うfocuslightsでした。