読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

focuslightsの満たされない日々

日々の恨みつらみなど。文句などありましたら、コメントへどうぞ

フラジャイル9・10話の変なところ一覧

ウジテレビで、先日まで長瀬智也主演のフラジャイルというドラマが放送されていました。
第9回、第10回(最終回)の放送では、新薬の臨床試験(治験)を扱っていたのですが、誤りと悪意に満ちていました。

見ていて本当に腹がたち、記事を書いたのですが、改めて、変なところの一覧を作成しました。

第9話

  • 無知:肺線維症の取りまとめをした教授(丹羽教授)が、分野の違う抗癌剤の取りまとめをするなんてありえません
  • 悪意:MRが医師に「意見が合わなくて残念です」などと捨て台詞を言うことはありえません
  • 無知:教授室に小型遠心分離器が置いてあることはありえません
  • 無知:MR「医薬営業1部 火箱直美)の名刺の裏が無記載ですが、海外案件のため裏面は通常英語記載で白紙はありえません
  • 無知:「AM105の治験総責任医、りっせい大の丹羽にきまったからな」って、治験総責任医なんて存在しませんよ
  • 無知:「協力医探しは丹羽に好意的か無関係のどっちかの医者にあたれ」って、治験責任医師の間違いでしょうかね
  • 無知:MR(営業部隊)が治験に関与することはなく、治験は開発部隊が実施します
  • 悪意:「うちの新薬は右が上」、「他社の既存薬は左が上」って、そんな割り付けしませんね
  • 無知:割り付けは割り付け責任者をたてて実施しますが、MRが治験薬の包装をするなどありえません
  • 無知:治験薬が会議室の済に積んでありますが、温度管理された治験薬管理庫以外で保管することなどありません
  • 矛盾:白箱に入っているのは「ゴム付きバイアル」でしたが、10話に出てくるのは、無色のアンプルです
  • 無知:盲検試験では、割り付けは無作為かアルゴリズムにしたがって行われるので、重症度によって患者を選ぶことなど不可能です
  • 無知:一相試験で、「4期の膵癌患者がAM105とエルロチニブの併用した症例」ってエルロチニブは膵癌に単剤の適応が無いので、併用試験ならゲムシタビンとの併用しかありえません。
  • 無知:ガンのステージを聞いていますが、診断が「リンパ節の転移性膵癌」の時点で、IVb(UICCならIV)が確定しているのでわざわざ質問するなんてありえません
  • 無知:第一相試験の症例報告書が1ページなんてありえません
  • 無知:個別症例の症例報告書は、実施施設の関係者と製薬会社しか 閲覧できません。他施設の医師(岸)が個別症例の報告書を見ることは不可能です
  • 無知:重篤性の一覧に「死に至るもの」・・・が並んでいますが、これは重篤性の選択肢ではなく、重篤性の詳細理由です

最終話

  • 無知:MRが治験薬を運ぶことなどありえません
  • 無知:MRが被験者と直接面会することなどありえません
  • 無知:「退院後再来院せず」の被験者が「完了扱いになることはありません(中止か追跡不能ですね)
  • 矛盾:上記の症例(新東京医療センダーでの死亡例、安井百合)はⅠ相試験の被験者ですが、これだと、1相終了前に2相の投薬が始まることになります
  • 無知:症例報告書の原本を社外に持ち出すことなどありえません。コピーの筋が発生するのは当然で、で捏造を指摘するのは不可能です
  • 無知:MRが死亡した被験者の自宅を調べることは不可能で、自宅に訪問することもありません。そもそも名前すら知ることもできません
  • 無知:「カルテから一文字づつ切り貼りして」って、症例報告書はカルテとは別に作るので、切り貼りも砂消しゴムも必要ありません
  • 無知:被験者がMRの電話番号を知ることなんてありませんし、一緒に外出することもありえません
  • 無知:「膵臓の腫瘍は小さくなっている、でも膵臓の機能の低下は止まらないんです」って、膵腫瘍が壊死したら当然ですよね
  • 悪意:営業部長が担当部下も連れず、病理の医局をアポ無しで訪問するなどありえません
  • 無知:「剖検をして膵臓のブロックを寄贈してください」って、はじめから計画されていなければ不可能ですし、計画されていれば寄贈とは呼びません
  • 無知:「松田を試験対象から外そう。これで記録が残ることはない」って、途中中止しても記録は残りますよ。バカじゃないですか?

このドラマはフィクションです。って書けば何でも許されるとでも思っているのでしょうか。
原作が悪いのか、医学監修が悪いのかわからないのですが、本当に悪意に満ちたドラマです。

製薬協加盟会社はウジサンケイグループに出稿を見合わせるべきですね。

TOKIOが嫌いになったfocuslightsでした。



当方、医学専門家ではありません。
間違いがありましたら、ご指摘ください。